2001年でおもしろかった本 約10選

本棚目録

※感想がある分なので、6月分くらいから※
※順不同。思いついた順※
※基本は一作家一作品※


ひとつ

地上より永遠に』 (キルゾーンシリーズ) / 須賀しのぶ [コバルト文庫]

流血女神伝』シリーズと迷ったのですが、完結したということでこちらにしてみました。
大河ミリタリー少女小説(少女小説というのは語弊があるのですが)、私の好きな分野です。
映画も小説も派手に切った張ったでドンパチしているのが好きなんです…。
最後のシーンは読んでジンときました。ラファエルもキャッスルも幸せになれるといいなぁ。

『流血女神伝』は、ストーリーが気になりまくりのシリーズです。
早く続きが読みたいよ…。


ふたつ

ジャック・ザ・ルビー 遠征王と双刀の騎士』 / 高殿円 [ビーンズ文庫]

今、もっとも気になるシリーズのひとつ、「遠征王シリーズ」(でよいのでしょうか?)の一番初めの物語。
まずは主人公の設定からしてぶっ飛んでます。女の人なのに、女たらしのパルメニア国王アイオリア。
その他、味のあるキャラクターが満載。
そしてオススメは、最強のコック軍団。「ミンチミンチミンチ」で敵の大群に突入です。
笑いの比重が大きいですが、随所に見られるシリアスシーンがよいスパイスです。
続きが読みたいので、久しぶりに友達に布教してみた一冊でした。

<参考:『エルゼリオ 遠征王と薔薇の騎士』>


みっつ

聖なる夢魔の郷 魔女の結婚』 / 谷瑞恵 [コバルト文庫]

元気いっぱいのエレインの物語。
彼女の猪突猛進ぶりは見ていてほほえましいものがありました。
気合いはいりまくった女の子の物語は読んでいて爽快です。

谷さんの他のシリーズとして、まず有無をいわずに読んでほしいのは『夜想』。
ほかに、『摩天楼ドール』シリーズもおもしろかったです。


よっつ

四旬節の恋人』 / 橘香いくの [コバルト文庫]

これぞコバルト、というよな単発ラブストーリー。
主人公とヒロインの心のすれ違いが、もどかしい。
最後の最後にめちゃくちゃかっこいい台詞のパトリスがいいですね。コバルト読んでいてよかった(^^ゞ
そして味のある脇役たち(特に、パトリス父)。
一冊読んだだけでかなりの満足感を味わうことができました。


いつつ

後宮小説』 / 酒見賢治 [新潮文庫]

往年の名作です。
これも女の子が強い話です。独特の世界観が何とも言えず好きでした。
今度アニメを探してみてみよう。


むっつ

皇国の守護者 1.反逆の戦場 / 佐藤大輔 [中央公論C-Novels]

浮いてますねぇ。ここまで全部どちらかというと女の子向けだったので、少し趣向を変えて。
綿密な戦略描写、が売りなはずなのですが(佐藤さんの作品の場合)、
私はそこら辺が苦手なので、登場人物達の織りなすドロドロ劇に注目。
あとは愛すべき剣牙虎の千早。かわいい。
五巻までしか読んでないんですが、もうちょっと出てますね。
続きは家に帰還し次第読んでみたいと思います。


ななつ

星の落ちた日 楽園の魔女たち』 / 樹川さとみ [コバルト文庫]

「楽園の魔女たち」も新展開を迎えましたが、その第1部の終わりのような物語、『星の落ちた日』をあげてみました。
ストーリーもさることながら、絶妙な会話のテンポ、間、報われない愛(…、気付いてよ、ファリス)。
よい感じにいろいろ揃っております。
基本的にはコメディなのに、いつの間にかシリアスになっているのも侮り難し。
主要キャラがみんな愛すべき性格、ひとくせもふたくせもある彼女たち物語の続きはどうなるのでしょう?


やっつ

今夜はマのつく大脱走!』 / 喬林知 [ビーンズ文庫]

爆笑ハイテンションストーリー、マのつくシリーズ。
毎回いろいろな”マ”のつくものが物語に出てきます。
今回は三作目の大脱走を取り上げてみました。
大脱走では、前の2冊と違ってちょっとした変化もあります。
感動的なシーンもあります。
さて、このシリーズがどういう方向で収集に向かうのか、目が離せません。


ここのつ

ローゼンクロイツ 仮面の貴婦人 / 志摩友紀 [ビーンズ文庫]

た、タカラヅカ in ビーンズ文庫…?ベルばら inビーンズ文庫…?なノリのローゼンクロイツシリーズ。
アルビオンの騎士』の方もいいけれども、一冊でさっぱりとまとまっているこっちの方を推してみます。
主人公カップルが男男というのが、かなり気にくわないのですが、
片方は女と思えば思えないこともないのでこの際無視。
王道すぎる話の流れもよかった。逆にあそこまでしてもらうとうれしくなっちゃうんですよね。
読み終わったあと、思わず大階段から鈴をふって別れを惜しんでいる姿(←宝塚のフィナーレ)
が目に浮かんでしまった。


とお

天の扉が開くとき クリセニアン年代記18』 / ひかわ令子 [キャンバス文庫]

シリーズ全18冊、完結ご苦労様です。
シリーズ全体を通して「光と闇の対決」という主題が、最後の最後でちゃんと解決されていて、
ここまで読んでよかった、と思えた(打ち切りにされたら読み終えることができないし)。
いろいろとありましたが、なんていってもハッピーエンド。
それに、男性陣よりも断然強い(、よね)女性陣。
なにげにラブラブパワー全開の主人公カップル。
戦記物。
ここまでよろしい具合に要素がつまっている作品は早々お目にかかれない。
次回作にも期待しております。


プラスα
(上の本文中にでているのを含めて、おもしろかった本達。だいたい読んだ順)

夜想 谷瑞恵
月の光はいつも静かに 甲斐透
マリア様がみてる シリーズ 今野緒雪
マリア ブランデンブルクの真珠 榛名しおり
桐原家の人々 5.特殊恋愛理論  茅田砂胡
晴れやかな午後の光 足のない獅子シリーズ  駒崎優
A君の戦争 1.まもるべきもの  豪屋大介
サイケデリックレスキュー シリーズ  一条理希
摩天楼ドール シリーズ   谷瑞恵


まとめ
ははは、ほとんど少女小説だ。
この感想文ページの中心が「少女小説」と断言しているので、まあいいか。
最近ここらへんか、専門書しか読んでないからよい感じに頭がパァになってきてますな。
2002年もやっぱりこのこんな感じになるのでしょう。

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