[舞台]銀河英雄伝説 第ニ章 自由惑星同盟篇
銀河英雄伝説の同盟編が舞台化されると聞いてわざわざ東京まで行って来ましたよ!同盟編は地元でも上演があるのにわざわざですよ! [1]別に、チケット買ったすぐ後にこっちでもやるって発表されたからって、くやしくない、もん……
帝国編と違って軍服っ!軍服っ!というときめきはないだろうなぁと思っていましたが、想像以上に河村さんのヤンがヤンっぽくてすごいなぁとおもいました。ヤンが3次元で動いてました!
アスターテ会戦、同盟軍によるイゼルローン攻略戦、そしてイゼルローンを足がかりにした同盟軍の帝国進攻の出発までを描いた舞台でした。今回の舞台は帝国編よりも、なんといいますか「近代的」なつくりで(ダンスとかも現代的なものが多かったし)、前回とはがらっと雰囲気が変わったなぁという印象でした。なんせ、リアルでラップ歌う人がラップで民衆をアジテーションするというシーンが……ちょっとあの場面は開いた口がふさがらなかった!
一番良い変更点は艦隊戦がマスゲームじゃないことですかね!(笑) [2]マスゲームはマスゲームで面白いとは思ったけど、わかりにくかった…… 映像をふんだんに使っているので大層わかりやすく、舞台でここまで映像使うのありかなぁと思いながらもこっちのほうがいいなぁと思ってしまいました。スパルタニアン使った戦いでは、映像の後ろでまさしく生身の格闘戦!こういう演出すきー。
以下、とりとめもなく各登場人物に関する雑感など。
◆ヤン
河村さん演じられるヤンの緩さが、私のイメージの中のヤンとそれほど相違がなくて、想像以上に完成度の高い三次元でした。これはよいヤンだ……。やめたいやめたいとダダこねたり、机の上で紅茶を飲むのも様になってた(笑)。ゆるいなかにある、たまに見せる激情もいいかんじだったなぁ。あと、ジェシカに対するチキンさもちゃんとヤンでした。
◆ユリアン
ユリアンが可愛かった……いい具合に「ヤンの保護者」具合がでていました!
ユリアンは踊ってなかったんですが、フライングボールのところはすっごくかっこよかったです。
◆フレデリカ
今回のヒロインじゃないんですが、私はフレデリカが好きなので!それほど出番があるわけではなかったのですが、昔のヤンの悪行をばらしてチクチクいじめる姿がよかったです、個人的にはこれはよいフレデリカ……。
◆ラップ
最初の最初に儚くなられる方なのに、こんな有名どころ配役しちゃっていいのかなぁと心配してしまいましたが、事あるごとにでてくるでてくる。ヤンとラップの男の友情がよいものでした。それにしても、この人。なんてわかりやすいフラグ立ててるんだその言葉は死を招くぞ!としんみりしてしまいました。
◆ジェシカ
私、実は、初読時からこの人にどうにもこうにも思いをのせることができなくて、今回もうーん、と思いながらの観劇となってしまいました。女の人ってずるいよねって思っちゃうわけですよねー。でもこれが原作者の方の理想なのかなっていうのもあるんですけど。
彼女の一番の見せ場「あなたはどこにいるのですか」は凛としてて格好良かったです。
◆ポプラン
妙に扱いがいいと思ったら、夏に撃墜王篇で舞台化とのこと。彼がちょっかい出していた「ナオミちゃん」はその伏線かしら?コーネフとの漫才も面白かったです。
◆ヨブちゃんとフォークさん
この人達がいなかったら戦争は泥沼には陥らなかったであろう、同盟編の二人。なかなかいい具合に腹立つ感じでしたね!フォークさんのヒステリー、大層熱演!良い感じにうざったく、よい悪役でした。
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全体的には、帝国編に引き続きよい舞台化だなぁと(個人的に)思っています。イゼルローン攻略以降はちょーーーっっと退屈だったんですが。
同盟編は最後に主題歌付きでみんなで歌うし(そして、出演者の中に三名ほど超歌が上手い人がいて、その三人の歌声は別格)で、なんだかよくわからないまま感動してしまいました。第三章はあるのかなぁ、あるとしたらどうなるのかなぁ、東京だけじゃなくてこっちに来るのかなぁ、来るのなら早めに発表して欲しいなぁといろいろ思いつつ、次の発表も楽しみにしてます。