本の感想, お気に入り, 作者名 ま行桃春花

ラビア大公国のリベルト公子に嫁ぐラグランジュ王国のアンリエッタ王女の付添人を務めることになったマリエルは、アンリエッタの護衛の責任者を務める夫のシメオンとともにラビアに入るが、一行は予定とは違うさびれた離宮に案内される。ラグランジュからの輿入れを快く思わない現大公妃の差し金だという説明をリベルトから受けたアンリエッタは、大公妃との接触を最低限とするリベルトの勧めを断り宮殿に入ることを決める。宮殿内ではことなかれ主義の現大公と、敵意を隠そうともしない大公妃に加え、リベルトの末の弟公子もアンリエッタに冷たく接してきて……

妄想はばたくマリエルにごまかされそうになったけどさらっとなかなか厳しい展開、面白かった~。

本の感想, 作者名 ま行桃春花

最愛の夫シメオンからの誕生日前の毎日のプレゼントに心躍らせ幸せな毎日を過ごすマリエルであったが、もう一つ並行して行っている活動(覆面作家活動)に関していきなり盗作疑惑が持ち上がる。マリエルの作品を盗作だと断じる大衆紙への投稿者との接触を図るべく行動を起こしたマリエルだが、またしても盗作疑惑を超えた事件に巻き込まれてしまう。

まさか、あのおっさんが……!

本の感想, お気に入り, 作者名 ま行桃春花

亡くなった王弟アンブール公の妃の相談に乗るために国境近くの地方都市である王領を訪れる王太子セヴランに同行することになったマリエルとシメオン、そしてジュリエンヌ。セヴランの従妹でもあるアンナ公女にも出迎えられ、歴史のある城に滞在する一行だが城には様々な怪談があった。アンブール公が亡くなってから謎の呼び鈴が鳴り、この呼び鈴をアンブール公からの警告だと恐れる妃は一刻も早くサン=テールに戻りたいと訴える。

総じて男性陣が女性の尻にしかれているのがよい(というお話)。

本の感想, 作者名 ま行三川みり

女でありながら皇尊として即位した日織は、あらたに左の大臣に就任した乙名から皇尊の地位を争った不津を夫として迎えるように進言される。次代を残すことが皇尊の務めとはいえ、不津とは考えの根本から相いれないうえに悠花と添い遂げたいと考える日織は進言を受け入れることはできず対応に苦慮する。一方、日織と縁を結んだ反封洲の有間は王の座を得るために戦を始めていた。

相変わらず有間さんがかっこよすぎた。

本の感想, お気に入り, 作者名 ま行三川みり

次代の皇尊をめぐる争いに勝利し皇位についた日織は、即位を知らしめる宣儀に臨むが、皇尊が笛を吹くことでやってくるはずの龍が来ず儀式は失敗した。そんな中、龍ノ原に反封洲の次の王と目される有間の一行が訪れる。とある理由から有間が自洲に戻ることを宣儀を成功させてからにしたい日織は、有間との交渉で律を破り、有間にとある便宜をもたらすこと約束をする。
そして宣儀のやり直しのために日織の宣儀を妨害した者にたどり着いた日織だが、妻の悠花がさらわれてしまう。

クライマックスは手に汗握るとはこのこと、という熱い展開で盛り上がりました。

本の感想, お気に入り, 作者名 ま行三川みり

九つの国からなる央大地の中央に位置する、龍ノ原を統べる皇尊が崩御した。次の皇尊候補として選ばれた三人のうちの一人、先々代の皇尊の子である日織皇子は、一族の女であれば聞こえるはずの龍の声が聞こえないことから、性別を偽り男として生き、そして皇尊となることを目指していた。先代皇尊の最後の頼みで先代皇尊の一人娘・悠花皇女を二人目の妻として迎えた日織は、「龍鱗を見つけ出した者が次の皇尊となる」という先代皇尊の遺言に従い、龍鱗を探すことになる。

オリエンタル宮廷(陰謀)ファンタジーで面白かったです。

本の感想, 作者名 ま行桃春花

以前事件に巻き込まれて友人となった隣国の公子ルシオと王宮で再会したマリエルは、年末のイベントを前に華やぐ街をルシオにも楽しんでもらおうとその人脈を駆使してルシオが安全に街歩きができる状況を整えた。一方、ルシオが他国で知己を得ることをよく思わないルシオの故国の面々は、ルシオをマリエルから遠ざけるためにマリエルに対して小細工を弄してきた。

折に触れてダダ甘なシメオン様にお腹いっぱいだよ……(褒めてます)

本の感想, お気に入り, 作者名 ま行茉雪ゆえ

結婚を間近に控え、準備のためにクラヴィス領に向かったアウローラは、次期当主の花嫁として歓迎を受ける。そして同時期にクラヴィス領に大量発生する「妖精」の噂を聞きつけ、王太子夫妻までもがクラヴィス領にやってくる。侯爵家次期当主の結婚ということもあり、準備(と王太子一行への対応)に追われるアウローラだが、忙しい日々を送る中フェリクスに贈られた指輪を紛失してしまう。

どんなトラブルが起きてもたぶん最後はお幸せに!だろうと信じられる安定感が素晴らしい。

本の感想, 作者名 ま行三角くるみ

香港の領事館に赴任している新人外交官の水城秋穂は、自分の職種に求められる役割と、新人かつ女性という理由から実際に割り振られる仕事との乖離に悩みつつも日々業務に取り組んでいた。ある日、領事館に妻が突如行方不明になったという男性が相談にやって来る。紆余曲折を経て警察から出向している木内とともに行方不明事件に関与できることになった秋穂だが、事件の黒幕である香港の有力黒道組織の幹部・袁立花に気に入られてしまう。

スリルとサスペンスと重たい愛のお話

本の感想, お気に入り, 作者名 ま行六つ花えいこ

ラーゲン魔法学園で学ぶオリアナは舞踏会でパートナーにと望まれたことをきっかけに公爵家の跡取りヴィンセントと交際を始める。最高の学園生活を送っていたはずの二人だが、17歳のある日オリアナはヴィンセントが息絶えているのを発見してしまい、そして気がつくと7歳の自分に巻き戻っていた。今度はヴィンセントを死なせないと、魔法学園に入学した直後にヴィンセントに好意を告げてつきまとうオリアナだが、ヴィンセントはオリアナとは初対面だといい迷惑がられてしまう。

面白かった~はあ、満足(だけど1巻ラスト付近の展開がひどかった(褒めてる)ので生殺し状態)