宝塚-月組 / パリの空より高く
(2007/1/14に掲載したものをサルベージ)
宝塚の今年一作目の月組公演「パリの空より高く/ファンシー・ダンス」を見てきました。
万国博覧会を目前にしたパリにてペテン師の二人組アルマンドとジョルジュが、「パリの空よりも高い塔」を建てるという壮大な計画をネタに一儲けしようというドタバタコメディ。
個人的に非常に大満足な作品で、何でかというと大空さんがとても良かったからなのですがその他のネタバレ感想は以下続きに。
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タカラヅカで全編笑い通しのコメディを見たのは初めてなんですけれども、いいものですね!
同行人が「あまり期待はしちゃいけない!(主に作演出あたりに不安があったらしい)」と力説していたんですが、これはこれで良いですよ。たしかに幕開けから続く延々のショーのような展開に「まだか、まだ話は始まらんのか」と思いましたし(タキシード姿のダンス自体は非常に良かったのですが)、お芝居が始まってからも20年前を延々と懐かしみ、舞台となるパリの現状を説明する説明台詞の垂れ流しに「瀬奈さんはまだか、まだ出てこないのか」とかなりじらされましたが(結局瀬名さんasアルマンドが出てきたのって幕開けてから30分ぐらいしてから、という感覚でした)、そこから先は非常に楽しかったです。説明台詞は芝居の端々に入れた方がスリムなのに、無理なのかな~?
今回のツボはやはりアルマンドとその子分、大空さんasジョルジュのやりとりでしょう。ジョルジュは割とドジでへまばかりするペテン師らしく、いつもアルマンドがポコポコと怒っておりますがこのやりとりが何とも。や、あわてんぼうの弟だなこのやろうーとかほっぺたむぎゅーとか膝がくがくとかとにかく面白いんですよ。ここまで笑ったヅカは初めてだ……。
そして今回から月組に来られたという大財閥の御曹司を演じられている遼河さんが面白かったです。変な御曹司……。味があります。そして、この方ってすごく背が高いですよね。ダンスのシーンの足の上がり方がひとりすごくて(高いっ!)思わず見ほれてしまいました。
ショーはかっこよさげなダンスの数々の連続。ダンス競技会に行ったりハリウッドに行ったりハーレムに行ったりと毎度ながら忙しい展開。瀬奈さんは踊りがお上手ですねーと改めて実感した公演でした。
それにしても前半のお芝居が楽しかったです。今回はチケットに余裕があるらしいので当日券を買ってもう一回……(またこれだ)