悪魔のソネット 豪華客船は悪魔と一緒 / 栗原ちひろ

本の感想, 作者名 か行栗原ちひろ

小娘の校長など認めないという校長会に対抗するために、学校対抗の合宿会に参加し自校の生徒が優秀な成績を収めることにより実力を示すことになったジャスティンは、選抜メンバーとして悪魔三人+一般生徒を引き連れ豪華客船に乗り込む。順調に見えた航海だったが、何者かによって船が「狭間」に迷い込んでしまい……

なんの違和感もなく生徒さんたちに紛れ込んでいるレクスが面白かったです。

悪魔のソネット第3巻はレクスとジャスティンの恋模様、そしてレクスの一の子分ルーナエの苦悩の物語でした。ルーナエが某囲碁マンガのライバルにしか見えませんごめんなさい(注:某囲碁マンガは数回しか読んだことがありません)。

このシリーズ(といいますかレーベル)の目的から考えると、たぶんレクスとジャスティンの変化してきた関係にキュンキュンしないといけないんでしょうが、個人的にはそこよりも「すっかり生徒さんと仲良しの悪魔(主にレクス)」が面白かったです。オカルトマニアのフランシスは置いておくとして、わけの分からないまま悪魔たちを受け入れている一般生徒さんたちの度量の深さに乾杯。人間に対してツンツンしまくっているルーナエもきちんと仲間と認めている名もなき生徒さんたちも好きです。あと、面倒くさいとかいいながらもジャスティンのためにがんばっているレクスがかわいかったです(最強悪魔にこんな評価を下して大変申し訳ありません)。

物語はだいぶ大きく動き出して、行方不明になっているジャスティン父のあれやこれやとか、あの人が裏で暗躍する謎の組織とか、女王さまの孤独やら他にも盛りだくさんです。主役二人の関係も気になることは確かですが、ここら辺の陰謀面も楽しみだ。

img悪魔のソネット 豪華客船は悪魔と一緒
栗原ちひろ/新條まゆ
角川ビーンズ文庫(2009.07)
ISBN:978-4-04-451411-2
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