SH@PPLE―しゃっぷる―4 / 竹岡葉月

本の感想, 作者名 た行竹岡葉月

空舟五中生徒会とSEC、そして青美学院ソロリティという一見ちぐはぐな軍団が人力リバーフェスタで披露する劇の練習も大詰めを迎え、見事なチームワークを発揮しつつあった。そんな中、雪国の懸念事項といえば舞姫との入れ替わりの事実を知っていると思われる謎の人物。謎の人物の候補者は一人や二人では収まらず、天然モテキング舞姫の恐ろしさを実感する雪国であったが……

人物関係がとても入り組んできました。ほとんど矢印が一方通行って!

リバーフェスタ演劇対決完結編。舞姫と雪国へ脅しをかける犯人はあれっと思うところに着地してびっくりしました。
やはり夏休みといえばいろいろなことが進展したりするわけで。雪国、舞姫、胡蝶の宮、蜜、そして生徒会長、SECのメンバーたちといろんな方面でとても忙しかったです。人間関係がこれだけ錯綜しているのにほとんど混乱しないのは、さすがだなぁと思ったりしながら読んでいました。どれもこれもがんばれ青春、ですね。個人的には胡蝶の宮が格好良くてとても好きなので、報われてほしいなぁと思ったり。かっこいいところもあるけれど、基本ヘタレ(と思ってる)の雪国に胡蝶の宮はもったいないと思うよ(半ば本気)。

しかし、かえすがえすも萌えイラストなのが……。苦手な系統のイラストで、読むときちょっと困ったりする。女の人は手に取るのをためらう人がわりに多いと思われますが、イラストで断念するにはもったいない内容です。

SH@PPLE―しゃっぷる―4
竹岡葉月/よう太
富士見ファンタジア文庫(2008.12)
ISBN:978-4-8291-3363-7
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