叫べ、涙溢るるこの心 幻獣降臨譚 / 本宮ことは

本の感想, 作者名 あ行本宮ことは

光焔の力で敵国の幻獣遣いを捕虜としたアリアは、かの国での女性の扱いのひどさに憤慨し、戦争を終結させるために一計を講じる。一方、アランダム騎士団の本拠地では虚無の果てと手を組んだ鍛冶司の反乱により騎士団が乗っ取られたが、一人残ったマルチェはアランディに助けを求めるために逃げ出す。

怪獣大決戦はまだですか?

まだでした。怪獣大決戦はまだでした。ここしばらく「盛り上がって参りました!」を数巻続けているのでもうそろそろ怪獣大決戦をとそこはかとなく期待していたんですが、次回に持ち越しのようです。

シリーズ最新刊は、アリアサイドでは一息つくものの(久しぶりに一息ついてもてあそばれるアリアが面白かった。いいぞもっとやれー)、マルチェが章タイトル通りがんばるお話でした。がんばったなぁ、がんばる女の子はよいものだ。
担当さんの見事な手腕を持って生きながらえたライルに関しては……うーん、彼のあの最後の独白が気になりすぎる。元ライル派(今はもうどうでも良くなってみんながんばれ派。ライルもいいけど王子様も分会所属)としてはあそこで○○とは、思いたくない。
いろんな伏線が徐々に消化されつつあるので、怪獣大決戦とかの人へのアリアの鉄拳制裁を楽しみに続きを待ちたいと思います。

img叫べ、涙溢るるこの心 幻獣降臨譚
本宮ことは/池上紗京
講談社X文庫ホワイトハート(201.06)
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