旅日記:アイルランドに行ってきたよ 日帰りニューグレンジの旅
アイルランドの世界遺産、ニューグレンジにも行ってきました。
ダブリンからいくつかバスツアーが出ていて、有名なのがウィックロウへのツアーとニューグレンジのツアー。どちらも車でしかいけない場所にあるので、車がなければバスツアーに参加するのが一般的な観光方法と思われます。複数社がツアーを提供していますが、アイルランドのみなさまの足、バスエーラン!に1回乗っておこうと思ってバスエーランにお世話にありました。
最初はウィックロウツアーを予約していたのですが、当日まさかの「参加者が3人しかいないからツアー中止!」を告げられ泣きそうになりました。同じ時間でニューグレンジのツアーが隣の停車場から出ていて、こっちも素晴らしいからこっちに参加しなよ、と係のオジサマに慰められて急遽ニューグレンジのツアーに参加することになりました。
ツアーの予約は、ダブリン一日目探索の時にバスエーランのターミナル(オコンネルストリートから徒歩10分弱くらい)に行って直接予約しておりました。ネットで予約した方が若干安いみたいですが(3ユーロほど?)、チケットをどうするかっていう問題もありますので…… [1] … Continue reading。あと、当日まごつかないように前もっての敵情視察もかねてます。
バスターミナルは広くてたくさんの乗り場がありましたが、上の写真のように発着の電光掲示板はわかりやすいし、それぞれの発着場所に表示があるので(上の真ん中の写真)迷うことはないかなぁと思います。これは旅行者にも優しいバスステーション!乗車券はペロっと一枚スリットみたいなのを渡されますので、なくしてしまいそうです。注意が必要。
バスの乗り心地はとても良かったです。バスは普通のバスですが、何かごつくてかっこよくて、そして電車と同じくとても綺麗でした。アイルランド、公共交通機関が綺麗で素晴らしい。
ツアーはアメリカ人家族+アメリカ人老夫婦+イタリア人学生+フランス人紳士+イタリア人の若い人グループの計20人弱。運転手さんの軽快なガイドで話が進んでいきます。ダブリン市内も出るまでにちょっとしたガイドをしてくれたのでおもしろかったです(むしろ、ずーっっっっとしゃべり続けてはった)。エーランってゲール語でアイルランドのっていう意味っていうことを運転手さんの超早わかり!ゲール語講座で知りました(……たぶんそんなことを言っておられたはず……)。
まずは、タラの丘に(夏季は曜日によってはタラの丘とトリムに寄る)。丘に登る前に、おみやげ屋さんの隣にある「いかにも」何かありそう(妖精とかが住んでそう)な古本屋さんのおじいさんにタラの丘の解説をしてもらってとっても面白かった!好々爺とはあのおじいさんのことを指すと思うのです。
見渡す限りの草原で、気持ちよかったです。これがアイルランドの人の心の原点かーと思ったりしました。
タラの丘にもビジターズセンターはありますが、夏場しか開いていないようで9月中旬は既に閉館していました。そして、横にあったお墓もとても絵になっていたので思わずぱしゃり。苔むすお墓を見るとまたドラQエ妄想が……!
今回の旅、割とお墓を目撃しましたが、ダブリン市の郊外にめっちゃ大きな共同墓地があって、お金払えば誰でも(そう、私たちも!)埋葬してもらえるよって運転手さんが言っておられました。実際、外国の人も結構埋葬されるみたいな話してたけど、あれかな、移民の人が最期は自分のルーツの国でっていうことなのかなぁ。……話がそれた、次にいこう。
続いて、トリム城をバスから眺めます。時間の関係上中には入れませんでしたが、写真撮影の時間はありました。堅牢そうなお城!
ただのコンパクトカメラなので遠い上に天気が悪くあんまり綺麗に取れませんでしたが、遠くから見てもどっしりしたよい城に見えました。
最後に、ツアーの目玉、ニューグレンジへ。
ニューグレンジに行くつもりはなかったので勉強不足だったんですが、ニューグレンジ周辺はケルト時代の遺跡の宝庫のようです。特に、有名なのはニューグレンジとノウス、なのかな?
ボイン渓谷ビジターズセンターというのがあって、そこからニューグレンジとノウスへのツアーに参加できます。ツアーに参加せずにこの二つを見ることはできません。今回のツアーではニューグレンジツアーのみに参加しました。バスから降りて→ビジターズセンターでお昼ご飯食べて→ツアー参加用のシールをもらって→シールに書いてある時間出発のバスに乗ってニューグレンジまで行ってを見学して→バスに戻ってビジターズセンターに帰ってツアーバスで帰るという流れになります。
それまではずっとツアー全員での行動だったんですが、ここのみバラバラだったので(とはいっても、みんな同じ時間のニューグレンジツアーなのですが)、集合時間等を運転手さんに確認しまくりました。私が大変頼りなさげにみえたのか、理解不足と思われたのか、アメリカ人老夫婦の婦人にとても心配して頂いて何かとお世話をしてもらってしまいました。…一体私は何歳とおもわれていたんだろうか…。
ニューグレンジは仁徳天皇陵古墳みたいなものかと勝手に思っておりますが、なんだかそのような感じっぽいです。5000年以上前の遺跡で、写真にあるようにせっまい入り口から細長い道を抜けて、古墳の真ん中をガイドさんと一緒にグループで見学できます。閉所恐怖症はたぶん無理。
そして、この遺跡の面白いところが、冬至になると細い通路をたどって光がまっすぐ石室のなかに入ってくるというところ!ライトで再現してくださいましたが、とてもロマンでした。こんだけ大きいものを5000年以上も前に作った上に、一年に一度のロマン……胸が高鳴ります。
ニューグレンジを見た後は、バスの中からちょこっとボイン川の古戦場跡をのぞいてダブリンに帰投。ボイン戦場跡はアイルランドとイングランドの因縁の歴史の跡でもあるので、いろいろ怨念が詰まってそうだな!アイルランドとフランスの連合軍がイギリスに負けた戦場でアイルランド版関ヶ原みたいなっ!(戦場の知名度的に)と一人で震えていました。
References
↑1 | しかし、見てみたところバスステーションに取りに行くか、国外にも発送してくれるみたいだ。EU外なら15日ほどかかるみたいだけど。これはこの記事を書いた時点のお話なので実際どうなるかはそのときに要確認 |