フルメタル・パニック!アナザー1 / 大黒尚人

本の感想, 作者名 あ行大黒尚人

陣代高校に通う達哉は、実家のお仕事の関係でASの操縦がちょっとうまいという以外はごく普通の高校3年生だったが、実家の家業を手伝っている最中に軍事用ASの暴走に巻き込まれ、期せずして戦闘用ASに乗り込むことになる。この事件をきっかけに、民間軍事会社にスカウトされた達哉は、諸処の事情からひとまずAS乗りとしての訓練を受けることになるが……

おー、これまた楽しいボーイ・ミーツ・ガール!

フルメタ本編の新作短編集を買ったときに横に置いてあったので、「お、フルメタの(きっと主人公を変えた)新作だ!」と思って買ってみました。予備知識それくらいで読んだんですが、面白かった!

今回は、主人公が「ごく普通の高校生がどこまでドンパチの世界について行けるか」で、ヒロインが「その道の」人、という前作とは逆パターン。主人公がいい感じに熱血でした。目に見えて達哉が成長していくのが爽快でした。一方、ヒロインがクールながらもASについて語り出したら長いとか、実は熱血だったとかでこれまたよい感じでした。完全に遊ばれてるけど、コスプレかわいいし。そして、端々に語られる宗介たちの伝説(笑)に、前作からの引き続きの方のオトコマエっぷりも良かったなぁ!
前作を読んでなくても十分楽しめると思うんですが、前作を読んでいたら確実にニヤリとできるシーンがあってお得です。そして、前回に引き続き、軍事面というかバトル面は割と流して読んでも問題なく [1]かなり間違った読み方している自信はありますが……誰しも不得手なものってありますからねぇ。さくさく読めるところが良かったなぁ。2巻も楽しみです。

そして、最後の後書きまでよんで、初めて賀東さんが監修という立場で参加されていて、本文書かれたのは新人さんということに気付きました。いやー、違和感なかったわ(普段あんまり読んでないせいもありそうですが)。

imgフルメタル・パニック!アナザー1
大黒尚人/四季童子
富士見ファンタジア文庫(2011.08)
bk1/amazon

References

1 かなり間違った読み方している自信はありますが……誰しも不得手なものってありますからねぇ。