キャンディ・ポップ3 / 倉吹ともえ

本の感想, 作者名 か行倉吹ともえ

アイリスをカミ・ザイオネルから引き離そうとあの手この手を駆使する少女カミ・シュシュ。シュシュの陰謀によりある呪いにかかってしまったザイオネルは、いつもと正反対のことをしてしまうという状態に陥ってしまう。

レジーがやっぱり報われない。

人の願いを叶えるけれども、極悪非道と名高いカミ・ザイオネルとザイオネルと旅をする王女アイリスの珍道中第3巻。途中でザイオネルが方針を変更したため、「近付きたくない場所=王都」にやって来たアイリスがレジーに王都で再会しますが……レジーの報われなさが切ない。いい幼なじみなんだけどな、いろいろ憑いてるし、報われなさすぎる。

それはさておき、ザイオネルとアイリスの関係も微妙に変化し、なんだかちょっとほほえましかったです。「アイリスのため」に動いてしまう自分をもてあまし、カミらしくない行動を取ってしまうザイオネル。ザイオネルにまだ名前のつけられない感情にドキドキするアイリス。青春ですね!そして、「カミ」の謎も少し明かされ、ザイオネルはどうなるんだろうなぁと、この先の展開が楽しみです。

imgキャンディ・ポップ3
倉吹ともえ/ねぎしきょうこ
小学館ルルル文庫(2009.09)
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