つがいの歯車 孤独な獣と静謐の檻 / 時生彩

本の感想, 作者名 た行時生彩

カナエの持つ「力」を巡って、彼女の力を生かすべきだと考える神殿や貴族。一方、サジエルはカナエの力が、カナエの命を削るものだと言うことを知り、これ以上力を使わないようにカナエを説得する。カナエと同じ境遇だったアギの妻に話を聞くために、ようやくゆっくりあう時間をもてたカナエだが、アギとマーシャの三つ子に振り回される。

三つ子かわいいな。

オンライン小説発祥の、現代日本人が異世界にトリップしての皇后様になっちゃいました!第3巻。オンライン版とは違う話が展開されきた模様で(前巻くらいまではオンラインで読んでたんですが、そこから先は記憶にない……)新章開幕です。
カナエの「力」と、そして「魔」にかかわるある悲しい事件ととある人物の成長、と戦争は片付いてもいろいろ問題は後から後にでてくるよ!というお話でした。悩むカナエに見守るサジエルの組み合わせがよいモノだと思いました。

よいモノといえば、お茶目で意味の分からない魔法使い・キュウがいなくなってかわいさ半分かと思えば、アギとマーシャの三つ子ちゃん三兄弟がかわいくてよかったです。元気な男の子はかわいいものです。アギとマーシャの話もちょっと語られたのですが、これ、ナレソメを知れば知るほどそのお話が読んでみたいです(前巻の感想参照)。読んでみたいです!

imgつがいの歯車 孤独な獣と静謐の檻
時生彩/二星天
レガロ(2010.10)
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