桜嵐恋絵巻 夢咲くころ / 深山くのえ

本の感想, 作者名 ま行深山くのえ

親友の雅遠とその北の方にかかわる事件に自分が深く関わってしまったことから、いつも長続きしない恋が更に続かなくなってしまった兵部卿宮敦時。そんな彼のもとに、敦時の屋敷で働くことで娘らしく躾けてほしいと、少々女らしさにかける白菊が働き始める。(初雪)

本当に全部丸く収まっちゃった。

桜嵐恋絵巻の本編終了後のボーナストラックの一冊。主役ふたりのいちゃいちゃは鉄板なので美味しくいただいたとして、その他保名と葛葉の落とし前、宮様の「本当の恋」が始まったっぽいお話、そして弟くんと妹ちゃんの落とし前編と、そうそうここらへんをよみたかったの!というところがきちんと読めた一冊でした。あー、満足満足。

個人的にお気に入りだったのは、あらすじにも書いた宮様の物語と、そしてもちろん弟くんと妹ちゃんの事件を描いた「わかくさの」の2編。短い話が多い中でこの2編はわりとボリュームもあって読み応えがありました。弟くんも妹ちゃんもいいなぁ。好きだなぁこの二人。

img桜嵐恋絵巻 夢咲くころ
深山くのえ/藤間麗
小学館ルルル文庫(2011.05)
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