貴族探偵エドワード 赤き月夜に浮かぶもの / 椹野道流

本の感想, 作者名 さ行椹野道流

ロンドラに転勤となった馴染みのプライス刑事がエドワードの元に相談を持ち込んだのは、最近ロンドラを騒がす謎の「見境のない吸血鬼」事件。手がかりがほぼ無い状態で、エドワードは偶然再会した学生時代の友人アルヴィンの力を借りて事件の真相をさぐることにする。

発明メガネはいいものだ。

シリーズ3冊目はエドワードの本拠地ロンドラで巻き起こる吸血鬼事件の解決に乗り出すお話。強力な助っ人として、エドワードの友人が登場したりとこれでだいたいエドワード陣営のメンツは揃ったのかなぁ、といった一冊でした。あとは、各種事件の黒幕へのアプローチなんかもあって。徐々に謎に近づいている様子です。

「吸血鬼」をおびき寄せるために女装を披露したエドワードについては、わりにさらっとみんな受け入れすぎだろう!すごい似あっていたとしても!と突っ込みつつも、わりに綺麗に事件が解決したなー、というお話でした。すっきりはしないんだけど。

貴族探偵エドワード 赤き月夜に浮かぶもの
椹野道流/ひだかなみ
角川ビーンズ文庫(2006.08)
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