身代わり伯爵の結婚行進曲II 決意と別れの夜 / 清家未森

本の感想, 作者名 さ行清家未森

リゼランドの女王に気に入られたミレーユは、彼女の主催する少女劇団の公演中に父エドゥアルドの隠し子疑惑があるグレンの罠にかかってしまう。ロジオン達の尽力により無事救助されたミレーユは、駆けつけたエドゥアルドから事の真相を明かされたミレーユ達は、グレンにあわせて不審な動きをしていたフェデリオから彼の置かれている状況を

いろんな謎が一気に明かされておもしろかったー。

最終章のリゼランド編の解決編。隠し子疑惑でえええ!っというところで颯爽と当事者登場、えらいかっこいいところを見せたエドゥアルドパパがいいところを持っていったような気がします。ミレーユとリヒャルトのアレコレは相変わらずにやにやなのですが、今回は話の本筋の方がけっこう進んだので、話の筋の方が気になってしかたがありませんでした。あとは、女王様!女王様のあれとかこれとかはそうなのかなぁ、と思っていたらそうだったので、なにやら久しぶりに騙されなかったのでやりきった気分です。

怪しいけど怪しいけどでもなぁ、というフェデリオの行動の理由、なかなか素直になれなかったアリアなど、そういう理由かーと思える事が次々明かされて、そして今回一応そのあたりに決着はついたものの、タイトル通りの展開になってしまいそのまま最後のシアラン編へ、とクライマックスまっしぐらでした。これは最後どうなるのかなぁ、続きがすごく楽しみ。

身代わり伯爵の結婚行進曲II 決意と別れの夜
清家未森/ねぎしきょうこ
角川ビーンズ文庫(2013.10)
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