薔薇色プリンセス・レッスン(全2巻) / 山本瑤

本の感想, 作者名 や~わ行・他山本瑤

義母に虐げられていたところを、実母の元婚約者ラウールに救われたソランジュは、スイスにある全寮制の女子校に入学する。ソランジュが学園生活にもなんとか慣れた14歳の時に、学園に転校してきた奔放な美少女アレクザンドラがソランジュの寮の同室となる。アレクザンドラに振り回されるソランジュだが、次第に打ち解け合ううちにアレクザンドラが何者かに命を狙われることを知る。

21世紀の「プリンセス」のお話、面白かったー。これはよい少女小説。

不幸な少女時代を過ごしていた女の子が、救い出され、名門女子校に入学し、そこで運命の出会いを果たし、そして自分の出自にかかわる政争に巻き込まれて行くお話でした。なんとなく、19世紀後半とかその辺りが舞台かなぁと思っていたのですが、まさかの21世紀が舞台のお話で嬉しい誤算。車が出てきたあたりから20世紀の話と思っていたのですが、テレビやインターネットがでてきてトドメはソランジュの「21世紀に時代遅れ!」という啖呵が格好良かった。最近の少女小説って現代モノがあんまりないので、そうそう、こういうお話でもちゃんと現代舞台にできるんだよ!といろいろと嬉しくなりながら読んでいました。

女子校を舞台にした寮でのアレコレの前編と、ソランジュが「母国」に戻り政争に巻き込まれる後編と、両方共とても好きな部類のお話で面白かったです。ヒーローが思いの外女子力が高いという、イレギュラーさがまた面白い。そしてあんなに女子力高かったのに!後半はすごくかっこよくてなんの目の錯覚かと(笑)。
女子校でソランジュとちょっとソリの合わない子やアレクの腹心、そして思いの外チャーミングだったソランジュのお祖父様とメインどころ以外の登場人物もいい味出してたなぁ。ということでとてもよい少女小説でした。

薔薇色プリンセス・レッスン
山本瑤/文月路亜
集英社コバルト文庫(2013.04)
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プリンセス・レッスンはルビーのお城で
山本瑤/文月路亜
集英社コバルト文庫(2013.05)
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