宝塚-雪組 / ローマの休日
雪組さんの梅田芸術劇場公演「ローマの休日」を観てまいりました。
映画はだいぶ前におうちでオードリー・ヘップバーンのかわいさに悶えながら(そして半分寝ながら)見たことあるんですが、細かいところ忘れてるのでおおおお、こんな話だった(かも)、といろいろ新鮮な気持ちでみておりました。
咲妃さんのアン王女が可愛くて可愛くて可愛くて、これはもうなんて可愛い生き物なんだ!とジタバタすることは避けられない。ただ可愛いだけじゃなくてちゃんと王女としての責任を自覚して、でも歳相応の好奇心や可愛らしさもあってと、この絶妙なバランスが!(少女小説読みとしての)私の中で好みの王女さまの五指に入るほど好みの素敵なプリンセスで、咲妃さんアン王女のような王女様の出てくるローマの休日的な少女小説を早くーできれば悲しいハッピーエンドじゃないやつーと終演後はうわ言のようにつぶやいてしまいました。かわいい。にじみ出る気品さすが。
早霧さん演じるジョーは、序盤の「手段を選ばない記者」から終盤の「王女様と通じ合った記者」のこの華麗な転身ぶりが素晴らしく、いつころっと転がるのかとワクワクしながら観てました。そして、案外早めに転がったなぁ。ジョーの相棒のカメラマン・アーヴィングは最近とても気になる月城さんで、これがまた!なんのかんのとジョーに振り回されて、最後の最後の粋なはからいが!とっても素敵!美容師マリオはここまでエキセントリックな役柄だったかなぁと若干の疑問はありますが(覚えてない)、最後のダンスホールでの活躍がこれまた面白くて、あのエキセントリックさがあるから際立つ人の良さ、と感心しながら観てました。黙ってたってたらかっこいいのに(笑)。
最後の記者会見のシーンはなんとなく覚えていて、そしてこの三人だけにわかるやり取りにジンときて、危うく涙腺緩みかけて大変でした。道は違えども通じあった心は永遠っていうこの切なさというかなんというかが、いいものだなぁ、と。
アン王女のかわいさと、ジョーのかっこよさとアーヴィングの振り回され具合がとても良いものでしたので、大層満足です。