こじらせシスコンと精霊の花嫁 恋の始まりはくちづけとともに / 秋杜フユ

本の感想, 作者名 あ行秋杜フユ

魔術師の元締め、かつ現王太子妃の実家・ルビーニ家に引き取られ実の娘同然に育てられたアメリアは、お世話になっているルビーニ家への恩返しのためと、ルビーニ家と付き合いのある商会の主(かつルビーニ家の親戚)との結婚を考える。アメリアを溺愛する兄二人は、アメリアの結婚には大反対で……

初手のお陰でお兄ちゃんが逃げ切ったお話。

シリーズ1冊目でルビーニ家に引き取られた女の子がヒロインのお話。魔術師の家に引き取られたものの、魔術師としての才能がなくそれ以外のところで役に立とうと結婚を考えるがお兄ちゃんたちの妨害にあって、でも結婚相手(候補)は基本的にはいい人で、でも兄に対する恋心に気づいてしまって……、という少女小説的ににやにやとするお話でした。「余計なことしい」の当て馬さんでしたが、でもこの当て馬さんはいい人……弟くん含めて、この人のスピンオフも見てみたいなぁ。

サブタイトルとかあらすじから長男がお相手ということはわかっていたのですが、もうこれ次男でもいいんじゃないのか、ともう様な展開の連続でしたが、最後の大騒ぎの中でのハッピーエンドは流石だなぁと思いました。良い少女小説を読みました。

こじらせシスコンと精霊の花嫁 恋の始まりはくちづけとともに
秋杜フユ/サカノ景子
集英社コバルト文庫(2016.07)
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