トワイライト3 闇の吸血鬼一族 / ステファニー・メイヤー

本の感想, 作者名 ま行ステファニー・メイヤー

カレン一家の野球大会に突如として現れた通りすがりの吸血鬼・ジェームズ。ベラに狙いを定めたジェームズからベラを守るため、カレン一家は協力して彼女を逃がすことにする。アリスと共にフェニックスにやってきたベラだが、ジェームスの罠にはまり一人でジェームスと対峙することになる。


トワイライト第1部の完結編。いきなり超人野球大会が始まってどうしようと思ったのですが(脳内でその様子を想像してみると、ちょっと笑える。超好プレー続出)、あくまでそれはおまけに過ぎないですね。不気味な通りすがりの吸血鬼ジェームズとベラの駆け引きがメインかな?

相も変わらずベラとエドワードはちょっとは恥じらえと言いたくなるくらい甘々で世界は二人だけ~だったです。お腹一杯。甘い面は1巻2巻同様それなりのクオリティだったんですが、クライマックスなのに、クライマックスなのにエドワードが活躍してない……、いいのか、ヒーローと思わず突っ込みそうになりました。アリスとジャスパーの方が活躍してたかも?(個人的にはアリスの独特のテンポがお気に入りなので問題ないのですが)
第1部全体で考えるとアンバランスではないのだけど、邦訳にあたり分冊した弊害がここらへんにちょこっと現れているような気がしてしまいました。せっかくの見せ場なのに……。

しかし、ラブを求めるという分には不足なし。今後のベラとエドワードは、それぞれがどう見ても平行線の主張なんですが……、果たして。ずっと一緒にいたいベラ、そして同じ目には遭わしたくないエドワード。どちらの言い分ももっともなだけに、どうなるのかなぁ。

imgトワイライト2 血は哀しみの味
ステファニー・メイヤー/小原亜美(訳)/ゴツボ×リュウジ(イラスト)
ISBN:4-7897-2634-7
ヴィレッジブックス(2005.09)
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