≪星≫はなんでも知っている 真・運命のタロット6 / 皆川ゆか

本の感想, 作者名 ま行皆川ゆか

行方不明になったライコの消息の手がかりを掴み、大河は≪戦車≫とともにNYに来ていた。一方のライコは記憶を失い、≪運命のタロット≫の協力者ということも忘れ、ティターンズのタロットである≪悪魔≫とその協力者のカインに保護されていた。そして、ライコを狙い新たなタロットまで出現して……


運タロ第二部後編のスタート。ライコ繋がりでは第一部からの続き、といえるんじゃないかなぁと思うんですが(時間軸が入り交じっているので致命的な読解ミスがあり得る)、カザフ編からのあれやこれやの繋がりも見え隠れ、そして国家権力の介入までではじめてお話がとても大きいです。もう何でもどんとこいです。

さて、すっかり記憶を失ってしまっているライコと、ライコに執着を見せるカイン、そしてライコを忌々しく思う≪悪魔≫とある種昼メロの展開だーと思っていたら、思わぬところで新たなタロット≪星≫の登場。≪悪魔≫も十分キャラクターが立ってましたが、≪星≫はある意味今まで出てきたタロットの中で一番強烈、かも……。ティターンズもプロメテウスも入り乱れての乱戦状態に突入しそうですが、果たしてライコは記憶を取り戻せるのか、どうやって第二部最初の状態になるのか、大河や片桐先輩と合流できるのか、そしてなんといっても≪魔法使い≫は!といろいろ気になる事が多すぎます。

img≪星≫はなんでも知っている 真・運命のタロット6
皆川ゆか/乱魔猫吉
講談社X文庫ティーンズハート(1998.09)
ISBN:978-4-06-199795-5
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