東方妖遊記 光が裁く第三の盟約 / 村田栞

本の感想, 作者名 ま行村田栞

晄が治める(小さな)領地に山賊が現れ、領内のわずかな蓄えを奪われてしまう。奪われたものを取り返そうと、お供の妖を連れてその根城に乗り込む晄は、道中、妙に明るい陽性の妖・鳳に出会う。

鳳君の相棒にいろんな意味でようやくって思ったけど(遠い目)

晄ちゃんと愉快な仲間達の物語第三弾。「盟約」シリーズはここで終わりとのことで、今回登場した鳳・鸞でお供の妖は勢揃い、とのこと。どの妖もいい味を出していてとてもよいです。

相変わらず晄ちゃんが愛されすぎてて、暑苦しい(ほめてます。さくっと読む分にはとてもギャグでおもしろいので)。そして楓牙が相変わらず報われなさすぎていろいろ応援したくなります。今回、最大の「敵」と手をくめたようなので少しは晄に近づけそうですが……どうなることでしょうか?
物語上の「敵」の目的や、ライバルの彼についての背景が明かされたところで、次以降本格的に対決していく模様。続いての大都市の領主業は辛いよ、も楽しみです。

ちなみに、冒頭の(遠い目)については、この話女の子分少なくてちょっと寂しいよね的なつぶやき。前シリーズから考えて、出てくる絶対素敵な女の子だと思うんだけど!

img東方妖遊記 光が裁く第三の盟約
村田栞/伊藤明十
角川ビーンズ文庫(2010.05)
ISBN:978-4-04-451013-8
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