東方妖遊記 宿命の対決と第九の挑戦 / 村田栞

本の感想, 作者名 ま行村田栞

共工がついに目覚め、共工に従う妖・鳴蛇の力により国中に熱波が吹き荒れる。王都より逃げ出した共工の行方を追う晄一行と、鳴蛇を止めようとする汪李の二手に分かれ事態の収拾を図ることになる。

空中の妖大決戦。迫力だ。

シリーズラストまであと1冊の9巻目はついにラスボスの復活、汪李と士烈の因縁の対決、さらに晄の今一度の王への決意と盛りだくさんでした。

ラスボスと言いつつ、共工陣営の想いを知ったあとではなんだかラスボスというのも失礼だなぁ、と思ったり、王子様やっぱりがんばれと応援したくなったりとかとりとめのないことを思いつつ、いろいろなことがラストに向かって走っていてすごくわくわくするんですが、鉄板と申しましょうか、全般的に安心仕様で突っ込みどころが特に無くてどうなるのかなぁと純粋に結末が楽しみな物語でして、これといって書くことがないという、そんな何とも言えない感想を。来月の最終巻を楽しみにしています。

東方妖遊記 宿命の対決と第九の挑戦
村田栞/伊藤明十
角川ビーンズ文庫(2012/06)
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