轟け、暗雲薙ぎ払う雷鳴 幻獣降臨譚 / 本宮ことは

作者名 ま行本宮ことは

敵国シュータンの守護獣バシリスクとの対決を決意したアリアは、バシリスクの巫女イティスの元に単身乗り込む。バシリスクにまつわる真実を知ったアリアは、シュータンを引かせるためにイティスとある取引をし……

怪獣、大決戦……? 
※何も気にずネタバレしちゃってるので駄目な場合はこれ以上進まない方がいいと思います。

シリーズも終盤の幻獣降臨譚、待ちに待った怪獣大決戦だよ!と胸を躍らせて読んだんですが、読んだんですが……もうネタバレしちゃうけど大決戦じゃなかったよ!話し合いで解決しちゃったよ!というお話でした。シュータンについては、ほぼ決着が付いちゃった模様。

もうアリアが達観しちゃって聖女というか聖職者の如く立派なお嬢さんになられてしまい、短時間で別人だなぁといろいろ感心しました。あの人のアレは自業自得だからまあいいか、とかあの人の見せ場は(いろいろあったけど)衝撃的だった!とかラストに向かって一気に加速して行っていて、どうエンドマークが付くのか非常に気になるところです。後二冊くらいで終わるというのも衝撃的でして、これからまた怒濤の展開なんだろうなぁと思います。次はたぶんアリアの鉄拳制裁が見られる気がしますので、楽しみにしています。

img轟け、暗雲薙ぎ払う雷鳴 幻獣降臨譚
本宮ことは/池上紗京
講談社X文庫ホワイトハート(2010.09)
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