東方妖遊記 めぐる縁と第七の挑戦 / 村田栞

本の感想, 作者名 ま行村田栞

晄は殷王より南方の拠点・盤龍城の救援を命を受け、旺季らとともに盤龍城に向かう。長江に位置する盤龍城は、旺季に因縁のある妖・鳴蛇の本拠地であり、過去の因縁の戦いが再び繰り返される事になる。

妖サイドもライバル登場で、盛り上がってきました。

殷を舞台に、いろいろあって身分を隠して育てられたものの領主におさまってしまった少年が、次第に国を、人をそして妖を救いたいと願い王様になる(ような気がする)お話第7巻。今までは晄のライバルしか出てこなかったのですが、ここに来て晄の相棒・旺季の因縁のライバルも登場。晄陣営の方が人材(?)が揃っているし有利だとは思いますが、相手方がいろいろ卑怯なのでなかなかいつもギリギリです。

晄の実の母親関係や、晄のライバル最後は涙涙のあのフラグか!というようなことに期待が高まり(ああいう展開、結構好きなんですよね…)、妖たちのかわいさと一生懸命さに和みました。チャウのかわいさはやっぱり卑怯だよなぁ。
物語も最後に近付いているようで、晄がどうやって王様になるのかということはもちろん気になりますが、一番気になるのはやはり王子様がおねえちゃんとうまいこと行くかということですかね!是非とも頑張っていただきたいです。しかし、最後までヒロインいなさそうなシリーズだな…ひよこと子犬がかわいいのでいいんだけど。

img東方妖遊記 めぐる縁と第七の挑戦
村田栞/伊藤十明
角川ビーンズ文庫(2011.10)
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