伯爵と妖精 真実の樹下で約束を / 谷瑞恵

本の感想, 作者名 た行谷瑞恵

テランの追撃を振り切り、妖精国に向かったエドガーとリディアは、少人数で妖精国に上陸することにする。そして、スワンの船に残った一行は意外な密航者に翻弄される。

クライマックスに向けて盛り上がってきたなぁ。

伯爵と妖精、イブラゼル上陸編。エドガーがプリンスを抑えたまま「エドガー」として行動し、プリンスのためにユリシスがエドガーに付き添い、組織の意図に乗った第三者が現れ、そしてイブラゼルの妖精たちはエドガーを青騎士伯爵として認めず敵対と勢力関係がかなり複雑になってきました!が、そんなに混乱なく読めるのはやっぱり今までじっくりここまで話が進んできたからだろうなぁ。
と、イブラゼルへの上陸と、イブラゼルの真実、そしてエドガーのとった行動と手に汗握る展開の連続でした。最後の最後も、なんて気になる爆発しかけの爆弾を!と悶々としてしまうこと請け合い。

それにても、ニコさんとレイヴン(とケリーさん)とか、ロタさんとポールとか、ケルピーとアーミンとか周囲のコンビネーションも絶妙で、そしてどうなるんだろうといろいろと楽しみです。続きも早く読みたいな。

img伯爵と妖精 真実の樹下で約束を
谷瑞恵/高星麻子
集英社コバルト文庫(2011.10)
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