侯爵令嬢の持参金~恋の話は妖精の庭で~ / 渡海奈穂
しっかりものの侯爵令嬢マリーシアに、今をときめくキャンブレンシス男爵シックスとの縁談がやってきた。同世代の令嬢のように恋にときめかないと思っていたマリーシアだが、初めて会ったシックスに一目ぼれしてしまいすっかり舞い上がる。シックスの理想的な振る舞いと、その後の連日の贈り物に完璧な結婚と夢見心地のマリーシアだが、数日してからシックスの行動に疑問を感じる。その疑問を解消すべくシックスの屋敷に乗り込んだマリーシアにつきつけられた真実はとんでもないものだった。
ツンデレ?ではないけど、シックスさんのストレートなところが面白かったです。
理想の結婚に夢見心地のお嬢さんと、その夢をいともたやすく粉砕した男爵のすれ違いラブコメディ第1巻。こいつはなんかあるなぁ、という「完璧な」紳士の男爵の化けの皮が剥がれていって、その事実にへこみながらも突き進んでいくマリーシアの姿が面白かったです。なんやかんやで、マリーシアにべたぼれっぽいシックスさんも面白いですし、「いい性格」をしているマリーシアの妹とマリーシアの姉妹愛も好き(笑)。
マリーシアのシックスへのあこがれって、結局顔かい!というところはありましたが、この二人がわいわいとシックスの家でドタバタ騒動に巻き込まれるであろう続きが楽しみだなぁ、ということで、「持参金はなんだっけ?」と思っているので(爵位、じゃないよなぁまだ)続きも読みたいです。