相棒とわたし / 瑞山いつき
人の安全を脅かす脅威ではあるが、同時のその核がなければ生活が成り行かないという核獣を狩る滅核獣師を目指すエッドは、幼なじみのラッセとともに準軍学校に入学する。準軍学校ではラッセ以外の友人も得たエッドだが、学校が核獣の集団に襲われラッセが怪我を負ってしまい…
読んでる途中「さーいえっさー!」という掛け声が頭を駆け巡りすぎました。
最高の相棒を自負する二人のうちの片割れが、倒すべき存在になってしまったときに少女の取る行動は……と、バディものかつ成長モノかつ青春モノの一冊でした。
幼なじみの相棒、初めての女の子の友達、お兄ちゃん、軍曹(と呼びたくなる教官)、旧体制の復活を目論む組織、とココらへんの単語を並べただけでもいろいろ妄想が膨らんで楽しかったんですが、いろいろひっくるめて全体的にすごく楽しめました!
きれいに一冊で終わっているとはいえ、続きも出れば嬉しいかなぁと思ってしまうお話で。お兄ちゃんのエッドとラッセへのあれやこれやはちょっと予想外と言うかなんというかなので、このあたりの微妙な関係や微妙なお年ごろの青春なんかも続きがあれば、あれば、きっと楽しいかなぁ。