恋するエクソシスト3 / 梨沙

本の感想, 作者名 や~わ行・他梨沙

ジャンを連れ戻すためにやってきたのは、ジャンの昔なじみのオーギュストと美人のシスター・アンナマリア。イタリアには帰らないと言い張るジャンを説得するためにオーギュストは古賀食堂に通い詰めるが、アナマリアは別件で何かを探しているらしい。ちょうどその頃、町に変質者が現れるという事件がおきる。

ああ、この人も残念なイケメンに……(今回の表紙の人)

シリーズ三巻目は表紙に堅物神父のオーギュストさん!すごく熱心な四角四面のイケメンかと思ってたら、今回で残念なイケメンであることが判明しました。……ジャンをアニメの道に誘ったのが彼という話はあったので、残念な要素はあったといえばあったのですが……。今回から登場したシスターは、なかなかヘビーな展開でびっくりでしたが、彼女もヘビーなわりには面白い人でしたね。

シスターの登場に心揺れる刻子や、挨拶代わりのジャンの口説き文句など、シリーズの醍醐味もぎゅっともりこまれ、刻子やジャン以外にも佐々子と金之助のやりとりもなかなかよいもので、楽しかったです。……が、こう、全体的に「へんたいさん」の描写が妙に真に迫っていて、不気味さは出てましたが、いやわたしべつにそこらへんはじっくり読みたくないんですが……と思わずにはいられなかったり。こだわりなのでしょうか。

何はともあれ、続きも読みたいなぁ。

恋するエクソシスト3
梨沙/中川わか
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