双界幻幽伝 ご実家は天真爛漫! / 木村千世

本の感想, 作者名 か行木村千世

蒼刻の実家・劉家に招待された朧月は、静心からの「お目付け役」を伴い青苑州に向かう。劉家では妙に歓迎された上に、劉家に乗り込んできた蒼刻のお見合い相手候補の孫家の令嬢とも仲良くなった朧月は、蒼刻の人当たりのいい弟・藍志が毎夜見るという幽鬼に関する事件の真相を解明しようとする。

コメディパートが帰ってまいりました。

新章突入前のインターミッション的なシリーズ本編8作目。押せ押せ蒼刻さんのご実家ご訪問編。ご実家の皆さんが朧月ちゃんを全力で歓迎しているので、蒼刻さんを後押しする始末。蒼刻さんの理性がんばった。蒼刻さん母がまだ本格的に参戦してないのでお母さんが出てきたらと思うと、頬の緩みが止まりません。

娶るぞ娶るぞいうてるわりに進展しないようにしている蒼刻さん、蒼刻さんからとある一言をもらっていないことに物足りなさを感じながらも蒼刻さんの色気に振り回されてる朧月、もうなんというか、安定して楽しくて、読むのがもったいないー。とじたばたしながら読んでいました。たのしかった。
弟君と兄ちゃんの心あたたまるやりとりもよかったし、朧月のお師匠様もいい味だしてるし、そして何やら不穏な展開の種まいて次巻を待て!なので続きもお待ちしております。

双界幻幽伝 ご実家は天真爛漫!
木村千世/くまの柚子
ビーズログ文庫(2013.09)
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