身代わり伯爵の結婚行進曲III 再会と宣戦布告 / 清家未森

本の感想, 作者名 さ行清家未森

シアランに帰国したミレーユとリヒャルトは、結婚式に向けて忙しい日を送っていたが、突如姿を消したフェデリオの安否を気にかけていた。結婚式を機に関係を改善させようと招待したダラステアの皇帝が他国の招待客に先んじてシアランに入国し、俄然忙しくなる宮廷だが、城下の見回り中にフェデリオを発見したという知らせが入る。

あ、甘い……甘すぎる。団長よく耐えた。

クライマックスに向けて一直線の身代わり新作、今回は次巻(の最初の方)に甘いところを持って来られない展開だったせいかなんなのか知りませんが、ひっっっっじょーに甘いシーンが連続で続き、外で読むのを諦めました!(始まってすぐの1回目は耐えたけど2回目はダメだった。団長頑張った) そんな中、心の安らぎはミレーユの女官候補のお嬢さんたちがきゃっきゃしてるところでした。これは目をそむけなくていいので純粋に楽しい(笑)。
それはさておき、結婚に向かってそしてラストに向かってどんどん進んでいくなーという一冊でした。以前なら「ミレーユには黙っておいて水面下で進める」というような状況でも、リヒャルトや団長達がミレーユに隠すことなく対処している所に時の流れを感じました。いいなぁ、こういう成長は。
ミレーユと同じく、読んでいる方もフェデリオを信じたいという気持ちはあるのですが今回の彼の行動がもう全部決定的で、本当にどうなっちゃうんだろうと心配。でも、このシリーズなら大丈夫だと信じているんだけど!想像以上に話の分かりそうな皇帝さんとミレーユが現状をどう打破するか、続きも楽しみです。

身代わり伯爵の結婚行進曲III 再会と宣戦布告
清家未森/ねぎしきょうこ
角川ビーンズ文庫(2014.02)
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