金藍の守護者~あなたが私の聖王さま~ / 香月沙耶

本の感想, 作者名 か行香月沙耶

ルシアの弟ミゲルが行方不明になったという知らせを受け、イザークは守護者たちを連れてルシアの故国オルストンに向かう。ルシアたちが到着したその日にミゲルが発見され、イザークはオルストンの人びとが催すささやかな宴でルシアが育った環境を実感する。

家族以上恋人未満、な微妙な関係がよいものですねぇ。

子犬系脳筋娘ルシアと悩める青年イザークの守り守られ物語の最終巻。ルシアの鈍さとイザークの複雑な事情でジレジレ感が良いものでした。
聖王の秘密、意外におちゃめなお父さん、守護者と聖王の絆、イザークの決意とルシアの行動と見どころたくさんで面白かったです。最後の最後の、ルシアの思い切った告白も甘さがあんまりなくて、それどころか守護者の皆さんの俺達もなーかま!という反応がイザークと守護者達の関係を表してるみたいで、いいなぁと思える結末。

聖王関係の根本的な解決は図られませんでしたが、それでも、まあいいか(イザークが幸せそうだし)という最終巻で良かったです。

金藍の守護者~あなたが私の聖王さま~
香月沙耶/アオイ冬子
ビーズログ文庫(2014.05)
amazon/honto/BOOKWALKER