紫陽花茶房へようこそ~夜のお茶会は英国式で~ / かたやま和華

本の感想, 作者名 か行かたやま和華

銀座の路地裏にひっそり佇む紫陽花茶房で給仕のバイトをする女学生・月子は、店主の紫音にちょっかいをかけられながらも日々勤労に勤しんでした。梅雨の時期、やってきたお客は男装の麗人、頑固ものの老人。そして夏になって茶房を訪れたのは紫音の旧友で……

頑固なじいさんはよいものなのです。

シリーズ二冊目。魔女の末裔の店主と、店主に一方的に気に入られているハイカラな女学生が悩めるお客さんの悩みを少し垣間見る、不思議な茶房の物語。今回のゲストは美女、老人、若者のそれぞれバラエティに富んでいて、相変わらず楽しかったです。とくにじいさん(笑)。ツンデレ風な老人ってそれだけで素敵ですよね!

紫音の過去や取り巻かれている状況なんかも少し語られ、本人はひょうひょうとしているものの周りがどうあっても放っておかないような状況であるようで……月子をなんとしても迎え入れるという決意をしているようですが、果たしてどうなるのかなー。

紫陽花茶房へようこそ~夜のお茶会は英国式で~
かたやま和華
集英社文庫(2014.06)
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