赤き天に星は揺らめく 陽と月の制約 / 槇ありさ

本の感想, 作者名 ま行槇ありさ

「勝利の女神」として兄王子に代わり戦場に立つセルジアン王国の王女アリシアは、突如くだされた神託による「世界の終わり」を回避すべく、側近とともに密かに旅に出る。一方、セルジアンの敵国オルトの王子レヴィンも同じく神託により「世界の終わり」の回避のための旅に出立していた。

敵国のお姫様と王子様というそれだけでもう。

今年の頭くらいに出たビーンズ文庫の新シリーズ。あらすじから気になってはいたのですが、読むタイミングを逸して半年くらいたって読みました。ヒロインはかわいいんだけどなんか物足りないなぁとか、なんか乗り切れないなぁとか思いながら読んでおりましたが、展開自体は面白かったです。めちゃくちゃ思わせぶりなアレコレがあって、俺達の戦いはこれからだ!ってなところで続き出てないので、これは続きは出ないパターンなのかな?(今までの作品はわりとコンスタンスに出されていたようだし、最近のこの系のレーベルで半年でないとなると、ね)

純情系の戦うヒロインに冷徹そうに見えるヒーロー、一歩下がってついてくるヒーローの腹心に、ヒロインの幼なじみでわんこ系とかいろいろよい塩梅だとは思うのですが。

赤き天に星は揺らめく 陽と月の制約
槇ありさ/氷堂れん
角川ビーンズ文庫(2015.01)
amazon/honto/BOOKWALKER