箱入り王女の災難 時間と秘密と天使のワルツ / 三川みり

本の感想, お気に入り, 作者名 ま行三川みり

落馬事故にあった拍子に事故に巻き込まれた台所番のグレーテルの体に乗り移ってしまった王女フレデリカは、なんとか1時間だけ自分の体に戻ることができるようになった。1時間しかフレデリカにしか戻れない中、王女をお披露目することになり、フレデリカはイザークとユリウスの力を借りてなんとかお披露目をこなそうとするが、フレデリカに取り立てられた「グレーテル」をミュラー公爵が疑い始める。

ミュラー公爵のポテンシャルが想像以上に高かったです。

下働きのグレーテルの体を間借りすることになった王女様の災難物語2巻。たくましくなっていくフレデリカと、彼女のペースに巻き込まれつつあるイザーク、相変わらずマイペースな狂犬ユリウスの三人のなんのかんの息のあったチームワークが見事でした。そして今回は初登場にして「この人絶対ポテンシャル高い……(嫁妄想あたりで確信)」のミュラー公爵が想像以上に素敵な公爵様で、逃避行中にフレデリカにほだされるミュラー公爵にニヤリとしてしまいました。この人確実に王女様命になる……(笑)。ツンデレ黒猫グレーテルの事情も明かされて、こちらも楽しくなってきました。
少しずつ協力者が増えていくという展開かなぁ、と続きも楽しみにしています。

箱入り王女の災難 時間と秘密と天使のワルツ
三川みり/あき
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