恋するシェイクスピア もうひとつのロミオとジュリエット / 吉村りりか

本の感想, 作者名 や~わ行・他吉村りりか

モンタギュー家の跡取りロミオは女性にモテるが特定の恋人を作らず幼馴染とともにフラフラしていた。ある日忍び込んだ仇敵キャピュレット家のパーティーで、ロミオはキャピュレット家の一人娘ジュリエットと出会い、恋に落ちる。周囲に内緒で二人は結婚するが……

少女小説仕様のロミオとジュリエット、面白かったです。

あらすじ書くまでもないかな、と思ったのですがかの有名なロミオとジュリエットのビーズログ解釈版。(戯曲をちゃんと読んだことがないのでなんとも言えないのですが)原作にほぼ忠実(たぶん)に話が進んでいき、あ、このセリフ知ってるー [1]私のシェイクスピアのロミオとジュリエット知識は、これ、という気分で読んでました。
少女小説版なんだから最後はさぁ、変わるんでは?と思っていたら割とそっくりそのまま……あとがきで言及されていましたが、賛否両論のある「エピローグ」が少女小説仕様で、私は今回のほうが好みなので良いと思いました。
しかし、あらためてよむとこいつら出会って翌日結婚かいな……とかいろいろ突っ込まずにはいられないんですが、そのあたり含めて語り継がれる作品はすごいなぁと思いました。同シリーズで十二夜がでているので(こちらは内容をよく知らないので)、楽しみです。

恋するシェイクスピア もうひとつのロミオとジュリエット
吉村りりか/椎名咲月
ビーズログ文庫(2016.09)
amazon/honto/BOOKWALKER

References

1 私のシェイクスピアのロミオとジュリエット知識は、これ