本の感想, 作者名 か行倉本由布

ダミアーノのもとに嫁いだアリーチェは、ダミアーノにとって二人目の妻。一人目の妻はアリーチェの従姉ヴェロニカで、ヴェロニカは三ヶ月前に謎の死を遂げたばかりであった。ヴェロニカの死の真相をダミアーノに尋ねようとするアリーチェだが、ダミアーノの態度はそっけなく取り付く島がない。しかし、アリーチェが夢で出会うダミアーノはアリーチェに優しく、アリーチェの理想そのものであった。

優しいけど切なくて辛い、そして若干後味が悪い良い少女小説でした。