踊る世界、イヴの調律 黄昏色の詠使いIV / 細音啓

本の感想, 作者名 さ行細音啓

クルーエルの謎の不調は回復せず、ネイト達は心配を募らせる。そして、学園には<イ短調>のティンカとルーファが事件の調査にやってくる。しかし、学園には新たに謎の侵入者の存在が確認され、ネイト達は追い詰められる。


黄昏色の詠使いの第4巻。前巻からの続きと言うことで、引き続きクルーエルのあっとおとどろく事実が明かされびっくりでした。正直な話、一冊目を読んだときここまで重要人物かつ壮大な話になるとは全くもって想像してなかったのでとてもいい意味で驚きました。不調のクルーエルに代わり今回はネイトのがんばりが光りましたね。いつも非力な自分に歯がゆい思いをしていただけに、一人であそこまでがんばるとは……感無量です。大切な人のためにがんばれるってすごいなぁと純粋に応援したくなるネイト君でした。

がんばる子ども達の横では大人達もそれぞれの立場でがんばっていました。やはり、この物語は個人的は子どもサイドより大人サイドの方が好みだ~(笑)。先生達もおかしな人の集まりのイ短調も、いい味だしてるなぁ。変人といえどもさすがプロフェッショナル、いい仕事もします。

img踊る世界、イヴの調律 黄昏色の詠使いIV
細音啓/竹岡美穂
富士見ファンタジア文庫(2007.11)
ISBN:978-4-8291-1976-1
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