≪正義≫は我にあり 真・運命のタロット2 / 皆川ゆか

本の感想, 作者名 ま行皆川ゆか

≪教皇≫とその協力者ピーターが”改変”を起こすためにゴーリキー教授の命を狙う。ようやく協力者である≪魔法使い≫と合流することができた≪女教皇≫は、≪教皇≫たちに立ち向かうが、ゴーリキー教授が生み出したという虚数強化体である趙にも思わぬ苦戦を強いられて……


真・運タロ第2巻。≪女教皇≫の戦いである≪教皇≫たちとの戦いの決着と、≪愚者≫たちとの合流、そして≪死神≫とその協力者・田村とのフェーデに至るまでを描いたお話でした。

まずは記憶を失っているとはいえ相変わらずの≪女教皇≫と≪魔法使い≫とのやりとりにちょっと安心してしまいました。記憶を失ってもその人(?)の本質はやっぱり変わらないから、流れる空気は一緒なんだなぁとすこししんみり。そして、≪愚者≫と片桐先輩との合流により片桐先輩がやっぱりタロット関係の事件に巻き込まれて……の一端が語られていましたが、片桐先輩がさわやかすぎてまぶしいわ(笑)。一旦休憩を置いた後の田村関係の事件は、なかなか壮絶なフェーデになりそうな予感を匂わす幕開け。今までのフェーデがわりと局地的だったのに対し、彼女の原動力は黒すぎるしなぁ……。
フェーデの結果を含め、続きが気になるところです。

img≪正義≫は我にあり 真・運命のタロット2
皆川ゆか/乱魔猫吉
講談社X文庫ティーンズハート(1998.04)
ISBN:4-06-199742-4
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