FLESH & BLOOD 12 / 松岡なつき

本の感想, 作者名 ま行松岡なつき

ビセンテをおびき出し、海斗から引き離すことに成功したジェフリーたちはようやく海斗を救出することに成功する。グローリア号の停泊地を目指す一行だが、海斗が救出されたことに気付いたビセンテもすぐさま一行のあとを追い始める。

スペイン脱出編完結編。ビセンテの選択が泣かせる。
(注:とてもBLですが、オススメです)

私が唯一読んでるBLレーベルのお話。小冊子付き限定版を買ってしまう程度にお気に入りのシリーズです。
現代日本にいた海斗がタイムスリップしてしまい、エリザベス女王期のイギリスにやってきてしまう。未来からやって来たということでその知識を「予言」として伝えることで自らに価値を生み出し、「ジパングからやって来た謎の少年」として存在場所を確保するが……という歴史海洋モノな物語。
シリーズ序盤はあんまりBLらしくなくてがつがつ読めたんですが、BLの様相を呈してきてもわりと大丈夫なやさしめの仕様かと。苦手なBL要素より物語のおもしろさの方が勝っておりまして……。そして、何となく積んでたんですがやっと読みましたスペイン編完結編。読み始めて序盤で誰が誰だか状態に陥ってしまったので11巻(いつ読んだのかも定かでない)を引っ張り出して斜め読みしてから再チャレンジ。

それにしても、カイト愛されすぎですね。もう暑苦しいくらい愛されていています。さすがカイト。基本的にはジェフリー一直線なのである意味安心して読めるんですが、ジェフリーもナイジェルもビセンテもカイトをとても大切にしていて、その行動やカイトを思う故の選択が泣けます。今巻の終盤もスペイン編が終わらなさそうでどうなるんだろうと思ってたら最後のビセンテに全私が泣いた。

カイトの体調のこともあるし、現代日本の和哉サイドの動きも気になるしで続きも楽しみ。

しかし、このシリーズ読んでたら他のBLも私読めるんじゃないかと思ってしまうので何かチャレンジしてみようかなという気にふとなってしまった。

FLESH & BLOOD 12
松岡なつき/彩
徳間書店キャラ文庫(2009.02)
ISBN:978-4-19-900514-5
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