女神の娘の恋歌 一瞬の光、永遠の輝き / 響野夏菜

本の感想, 作者名 は行響野夏菜

伯爵兄弟を分離する方法を調べに行ったフィーンが帰還し、その方法が見つからなかったことを告げられ愕然とするミーナ。対する当の伯爵兄弟は、それぞれある決意を行い、行動に出始めて……。

ミーナが最後までミーナらしかったです。

「女神の娘の恋歌」シリーズ3冊目の最終巻。ひとつの体でふたりのナリスフレイとレイヴェン、そして妖魔の問題がどういう着地点については、たぶんそれが一番納得のいく決着の付け方だとは思いながらも、少し切ない気分になるエンドマークでした。悲劇じゃないんだけど。

基本的にお兄ちゃん派だったので、レイヴェンのあれやこれやにはなんてわがままな弟なんだ!(自分の命かかってればそりゃわがままにもなりますが)と若干モヤモヤしたものを抱えつつも、女神達にふりまわされれすぎる人生を送っているので憎みきれず。必死にあがこうとする兄弟、そしてミーナの願いが届くようにと思わずにいられませんでした。ミーナはミーナで絶望的な状況下でも男前に自分を貫き通し、格好良かったです。

そして最後までお兄ちゃんは苦労性すぎました。うーん、 なんというか、うまくいえないけど、不憫だな……的な。でも、あのラストはラストで、ふりまわされ人生もこれからは、という明るさがあって好きなんだけど、この読了感のモヤモヤは、たぶん「女神の娘(ミーナじゃない方の本当の意味での娘さん)」の言ってることが最後まで腹立った、というところに尽きると思うのです。

img女神の娘の恋歌 一瞬の光、永遠の輝き
響野夏菜/椋本夏夜
B’s-LOG文庫(2010.09)
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