薬屋のひとりごと15 / 日向夏

本の感想, お気に入り, 作者名 は行日向夏

前回の事件で幻の禁書の医術書である「華佗の書」を手に入れ猫猫たちは、ボロボロになった書の復元を待っていた。そんな中、宮廷の医官や薬師を集めた抜き打ちの選抜試験が行われる。目的をはっきり告げられることなく始まった試験に受かった猫猫は、市井での治験に駆り出される。

今回は陰謀控えめ、医療ドラマ多めの一冊でした。

最新刊を!発売から一か月以内に感想を書くってとても久しぶり!!!(なんなら読んだのは発売から一週間以内)という久しぶりの(個人的)偉業を達成したシリーズ最新作、相変わらずの面白さでよかったです。
大規模な治験に医官の技術と英知のすべてを注ぎ込んだ治療なので、だれがその対象化は一目瞭然なのですが(察しの恐ろしく悪い私でもすぐに分かった)、それを直接書かずに感想書けないな~ということで以降は反転させずに書きますのでご了承ください。



そんなわけで皇帝の盲腸の手術のために医官たちが右往左往するお話で、猫猫も医療班のメインの一人として大奮闘するのがすごく楽しかったです。手術前に猫猫と壬氏が参加した「四人の密会」もこれまた緊迫しつつ、壬氏の決意というかなんというかがすごく良くて、幸せになってほしいなぁ(でも報われない壬氏さんを見るのも楽しい)としみじみ思いました。有能で、性格もよくて、器用貧乏で、責任感が強いからついつい損な役割を引き受けてしまうんだけど大切な人の幸せのためならきっぱりさっぱり身を引くという決意がなぁ……幸せになってほしいんだけどこのまま大事なところで押し切れないところも眺めていたい(大切なことなので同意義の感想を二回言いました)。

ということで続きも楽しみです。

薬屋のひとりごと15
日向夏/しのとうこ
ヒーロー文庫(2024.03)
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