鳥籠の王女と教育係 <国守り>の娘 / 響野夏菜

本の感想, 作者名 は行響野夏菜

ゼルイークの父でもあるイの王と対面を果たし、イの王にも認められたエルレインたちだが、ゼルイークは間近に来るであろう眠りの気配を感じていた。エルレインと一緒に生きるためにある決断をしたゼルイークは、エルレインに自身の決意を打ち明ける。一方、エリアルダにオルフェリアの兄たちがやって来、彼らはエルレインにある驚きの情報をもたらす。

王子様が格好良すぎてどうしようと本気で悩んだ。

シリーズ9冊目。ゼルイークのとある決意と、そしてエルレインの決意と、というお話。ヘタレなゼルイークがヘタレを返上してエルレインのために生きようとする姿はかっこいいのですが、ヘタレヘタレと連呼されて(自分でも認めてるので)どれだけ格好良くてもやっぱりヘタれて見える、不思議……。ごめんなさい。ゼルイークの選択はなるほどなぁ、と思いまして、果たしてうまくいくのかな?と今後の展開が気になる次第であります。

そして、ここのところ株が上がりっぱなしの王子様。これ以上上がることはあるまいと思っていたらまた妙に格好良くて本気でどうしようかと!私の中の歴代かっこいい王子様のトップ3にはいることは確実なくらいかっこいいですよ(普段の言動はアレだけど。もしかして、ギャップで5割り増し?) 暗雲立ちこめているこっちの方も光明が見えつつあり(そして、エルレインのアドバイスが素敵すぎる)、こちらはこちらで楽しみです。若者、がんばれ!と続きを楽しみに待ちたいと思います。

img鳥籠の王女と教育係 <国守り>の娘
響野夏菜/カスカベアキラ
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