桜嵐恋絵巻~暁の声~ / 深山くのえ

本の感想, 作者名 ま行深山くのえ

白河の屋敷から詞子と淡路が連れ去られて一カ月以上が経過したが、これといった手掛かりを得られない雅遠の前に、ある事件で知り合った人物が現れる。一方、詞子と淡路は厳重な警備の中、囚われた屋敷から逃げる機会をうかがっていたが……

弟君の出番がないなんて!

前巻がなんというところで終わってるんだ早く続きをっ!と机をばしばし叩きたくなったところで終わってしまったお話の続き、詞子と淡路救出編。
手がかりがほとんどなかったところに、思わぬところからいろいろ話がつながっていって、詞子にたどり着くまでがドキドキで楽しかったです。いやそれちょっと都合よすぎだろう、と思う人の再登場もあったりしましたが、色んな人が雅遠のために力を合わせて、というところがお約束ながら盛り上がって、良いものでした。

まさか(でもないけど)のカップル大製造モードになっていたり、艶子ちゃんがいいかんじのツンデレを発揮されたりと進んでいってほしい方向にぐいぐい進んでいくのがいいなぁ。続きも楽しみですが今度は弟君の活躍はありますか?!

img桜嵐恋絵巻~暁の声~
深山くのえ/藤間麗
小学館ルルル文庫(2010.07)
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