鬼舞 見習い陰陽師と橋姫の罠 / 瀬川貴次

本の感想, 作者名 さ行瀬川貴次

後宮で謎の「病」が流行り、その原因を探るために道冬は女童に変装し後宮を探ることになる。気のいい同僚にも助けられ、なんとか後宮生活を乗り切る道冬だが、なかなか手がかりをつかめないでいた。

かわいいヒロインでてこないかなー、と思っているんですが、どうやら本命は畳のようです。

見習陰陽師の道冬君がいろんな怪異に巻き込まれるおはなし。彼を何かと構いたい安倍清明の次男・吉昌と道冬の幼馴染・渡辺綱の道冬の取り合いが…、おおこれはなんだかにやにや!吉昌が一方的に敵視してるだけなんですが、この二人の落としどころもいいなぁ。良いライバルライバル。

怪奇の落としどころはなるほどー、と特にコメントはないんですが、道冬の従者・行近の謎がますます深まったお話でした。もうこの人実は人じゃないんじゃないか!とか思ってしまう程度に謎です。お話の続きも気になりますが、それと同じくらい行近の謎も気になります。いったいこの人何なんだろう!

あとは、前巻から引き続いて付喪神と大臣がかわいかったです。まさかの「子孫・先祖」愛。これからも暑苦しい子孫・先祖愛が楽しめるのかな?

img鬼舞 見習い陰陽師と橋姫の罠
瀬川貴次/星野和歌子
集英社コバルト文庫(2011.03)
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