海上のミスティア 黒の鎖と囚われの騎士 / 梨沙

本の感想, 作者名 や~わ行・他梨沙

普通の人にはまねできないある能力からエダはミスティアとして訓練生から徐々に信頼を得始めていた。そんな中、補給のために上陸した街で、エダを狙うカルアシャ兵にエダとライハルトは襲われ、ライハルトが囚われてしまう。軍の協力が得られない中、エダは他のミタスの協力を得てライハルトがつれられた可能性のある要塞に潜入するが…

なんと、HENTAIさんが大活躍だよこれ。

ミスティア第3巻。前の巻で散々ありえなー!といってたところにちゃんと突込みが入った!うんよかった。
今回は正ヒーロー(と思われる)ライハルトさんは囚われているので一回お休みで(というわりにかなりの試練を…容赦ないなぁ…)、セシルとアナシス先輩のちょっとあまり見ないコンビとエダが敵陣に乗り込んでライハルトを救出に向かう、という展開でした。少々つかめないというか、飄々としているアナシスにスポットライトが当たっていて面白かったです。ミスティアとミタスの由来も面白かったんですが、コレで一本お話はありませんかちょっとこれはぐっときそうなお話なんですが。
面白かったといえば、前巻でこの人絶対一発屋ポジション(早々に艦を降りそう)と思っていたHENTAIおにいちゃんがまさかの(ある意味)大活躍で!前からやればできる子といわれいましたが、本当にできる子だった(やっぱりHENTAIさんだけど)。ここまで主要キャラの仲間入りをするとは思っていなかったのでびっくりでした。

シリーズ当初からの戦争の悲惨さについては今回も真正面から取り組んでいて、読んでいて切なくなってしまいます。もしかして、このシリーズはゲストキャラが毎回亡くなるとかそういう展開だったり、しませんよねぇ。しかし、容赦がないなぁ。
エダもだんだんかっこよくなってきているので、続きも楽しみです。でも、お洋服にお色気はなくても、いいかなぁ。いや麗しければなんでもいいんだけど。

img海上のミスティア 黒の鎖と囚われの騎士
梨沙/凪かすみ
アイリス文庫(2010.02)
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