橘屋本店閻魔帳 海の罠とふたりの約束! / 高山ちあき

本の感想, 作者名 た行高山ちあき

半人半妖の美咲は、妖コンビニの次期店長。徐々に店長業も身についてきたところで、海で保護されたという海の妖怪の子どもを父親の元に返すために裏町に向かう。そこでかつてのライバル静花と「ついで」に悪事の調査を行おうとしていた矢先に、調査に協力してくれていたはずの人物の裏切りにあい……

お嬢さま、いいな。

シリーズ6冊目、どう考えても5冊目を飛ばしてしまいましたがなんとなく読めちゃったので……発掘……(ど、どうしよう)。5冊目でえらくらぶらぶになってしまったらしい主人公カップルが眩しかったですが、それ以上に元ライバルの静花お嬢さまが眩しかったです。いいなぁ、元ライバル、今は親友ポジション。弘人への想いを断ち切ったあとに気づく(けど認めたくない)近くにいるあの人への想い……。

図らずしも潜入してしまうことになった美咲と静花、弘人は修行の成果を出せるか、などなどヨウカイモノの少女小説としてもなかなか美味しく。なんのかんのとふたりともうまいことゴールインできそうですが、命を狙われまくっている美咲がちょっと心配といえば心配。さてどう落とし前をつけたのかな、続きもボチボチと(は、発掘……)。

橘家本店閻魔帳 海の罠とふたりの約束!
高山ちあき/くまの柚子
集英社コバルト文庫(2011.09)
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