橘屋本店閻魔帳 永遠の愛を誓わせて!(上) / 高山ちあき

本の感想, 作者名 た行高山ちあき

弘人の側近である綺蓉が突如行方不明になるという事件が起きる。数日前から弘人にアプローチをかけ始めるなど、いつもと違う行動をとりはじめていた綺蓉を心配し、弘人と美咲はとある目撃証言を頼りに十六夜の里に向かうが……

美咲強くなったなぁ。

シリーズラストの上下巻の上巻、前の前の話を読まないまま突入してしまいましたけどやっぱりなんとなく読めちゃって……(発掘中)。最後の最後に美咲と弘人にふりかかるトラブルは、弘人の腹心の異変と美咲を狙う妖の陰謀。綺蓉さんの揺れる心はなかなか読み応えがあって、そして自分を取り戻した綺蓉さんがこれまたかっこ良くてよいなぁと思いました。このお話は芯の強い女性が多くてよいですねぇ。

お久しぶりの登場となる弘人兄のよいお兄ちゃんぶりににやりとし、そしてなんだかこの人胡散臭いなぁと思っていたらなるほど、の展開で、さらに最後の最後の美咲のあれこれにどうなるの、と悶々としながら最終巻を待てという状況なので早く最後を読まなくては……どう決着を着けるのか楽しみです。

橘屋本店閻魔帳 永遠の愛を誓わせて!(上)
高山ちあき/くまの柚子
集英社コバルト文庫(2012.02)
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