兎月恋絵巻~良縁は余計な刻にやってくる~ / 甲斐田紫乃

本の感想, 作者名 か行甲斐田紫乃

道明寺家の姫・清子は彼女の行くところ行くところに現れ、黒歴史を事あるごとに持ち出してくる公達・在原稀国に悩み、ついには稀国に会わないために家に引きこもるという手段に出ていた。そんな彼女の前に現れたのは縁を操る神様・伝月。伝月は彼の眷属を助けた清子に「縁を結ぶ」という礼を押し付けてくるのだが、伝月が取り持とうとする清子の最良の縁はなんでも稀国につながっているらしく……

にぎやかなお話だなぁ。

ビーズログの平安時代モノにチャレンジ。想像以上にドタバタラブコメで、ここまでドタバタしていることは想定外だったので読むのに疲れて……おりました……。ドタバタの9割型は、稀国の名前を聞いたら妙な発作(柱に頭をぶつけるとかそういう奇行に走る)を起こす清子姫でした。あんた、そのうち頭の形かわるよ……(コメディに野暮なツッコミ)。
お話自体はもう最初の方読んだらなんとなく展開が読めてしまうんのですが、その展開をどう料理するかが結構楽しく、なるほど、とニヤニヤしてしまうアレコレが楽しかったです。稀国さんがなんであそこまで無表情に黒歴史をいじってくるのか、というあたりも種明かしを知ってしまえば、思わず納得ですねぇ。

(平安時代モノにそれほど詳しい訳じゃないですが)平安時代にそれはない!と突っ込みたくなりつつも、まーラブコメだし平安時代風、ということでとその辺りも軽く流しつつ、妙にノリのいい神様のアレコレも楽しみつつのお話でした。

兎月恋絵巻~良縁は余計な刻にやってくる~
甲斐田紫乃/梶山ミカ
ビーズログ文庫(2012.09)
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