白神四神 恋の病は四六時中! / 伊藤たつき

本の感想, 作者名 あ行伊藤たつき

「白桜の姉」里桜が絶世の美女という噂が都を駆け巡り、恋に命を駆ける公達たちが我先にと求婚にやってくる。帝の声がけで里桜と話すための権利の争奪戦が行われることになり、里桜に求婚している青丞はもちろんのこと、四家の鵬玄や朱咒、更には帝本人まで参加するという大規模な催しになってしまう。

……仕事、しようよ……って……

元気な女の子がお家の一大事のために男装していろんな苦難を乗り越えていくお話4冊目。なんでばれないんですかーというツッコミは相変わらずなのですが、だんだんいろんな人にばれて(元からバレてるのもありますが)きててここまで来ると気付いていないのは本人と本命のみ!も時間の問題だな、と。いやそれはそれで外野から見てて、そしてハラハラする外野を見るのが楽しいんだけど。

恋に命をかける貴族たちをけしかけて争奪戦が行われた真相は、なるほどー、と。しかしその争奪戦で行われた宝探しで白桜たちが入手した「さらなるヒント」については、どうなのよ!不公平すぎない!と普段あんまり物事にツッコミを入れない私でも突っ込みたくなりました。……うん、あれはちょっと地図の原本持ってる人が有利すぎる……。
その他は白桜がタンカきったところがかっこよかったなぁ、というのと最後の最後にようやくきちゃいましたか、というのとで次のニヤニヤ展開を待ちたいと思います。

白神四神 恋の病は四六時中!
伊藤たつき/硝音あや
角川ビーンズ文庫(2014.02)
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