白神四神 秘密の恋は六花のごとく! / 伊藤たつき

本の感想, 作者名 あ行伊藤たつき

白桜の官吏としての初仕事は、四神の跡取り全員が兵部省に新設された部隊の隊長として部隊をまとめ上げることだった。男だらけの世界にまたもや単身乗り込むことになった白桜は、平民出身のものばかりで構成される部隊の隊員の心をつかめずにいた。

だから!うかつだって!

新章突入のシリーズ6冊目。またしても男だらけの世界で奮闘する主人公のガッツが気持ちいいものの、ちょ、それ、うかつ!心の声だだもれ!といろいろ突っ込みたくなる主人公の脇のあまさに若干イラッとしながら読んでしました。いやでもこれがこのシリーズの醍醐味といえば醍醐味なんでしょうけど……(これがないとシリアスすぎて重たいかもしれない)。

今回は新たな敵の登場、ということでこれまたいろいろひねくれてそうな御仁でした。前回生死不明の彼に関しては、きっと(ヒーローポジションの彼よりも)いいところでさっそうと助けにきそうな気がしなくもないんだけど、この辺りは今後に期待だなー。そして、もう一つの「戦い」も本格的に始まってしまったようで。ヤンデレ気味のあの人と、そして真実を知ってしまったあの人と。どうなるのかなー。

白神四神 秘密の恋は六花のごとく!
伊藤たつき/硝音あや
角川ビーンズ文庫(2014.12)
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