闇獅子伯爵の再婚事情 / 森崎朝香

本の感想, 作者名 ま行森崎朝香

遠縁の名門伯爵家の老当主の再婚相手に選ばれたリリーは、辿り着いた嫁ぎ先で若い頃に悪魔に取り憑かれた外見年齢が止まっているという伯爵は、リリーが25歳まで仮初の妻として伯爵家に留まるのであれば、自由にしてかまわないという条件を告げる。

思ってたよりバトルな少女小説だった。

血筋だけは立派な貧乏貴族のお嬢さんがいわくつきの伯爵家に嫁いで、伯爵さんに放置されるものの、せっかくなのでと伯爵さんと距離を詰めようとし、長い間生きてきて悪魔に取り憑かれているため少々こじらせている伯爵様がお嬢さんにほだされてる話……とおもいきや、伯爵さんが悪魔に取り付く理由になった人まで出てきて最後は結構大掛かりなバトルものになってました。女の人の思い込みって怖いね、恋は盲目って怖いね、という、そんな真相。

リリーがわりと前向きな良い子で、それにほだされる伯爵さんを生暖かく見守るのが楽しいお話でした。続きも近々出るようなのでぼちぼちと。

闇獅子伯爵の再婚事情
森崎朝香/アオイ冬子
アイリス文庫(2015.10)
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